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社会の底辺を這いずりながらいつか逆転を夢見る男のブログ。
ツール
プロフィール
HN:
彩木
年齢:
39
性別:
男性
誕生日:
1985/02/21
職業:
自由人
趣味:
エロゲ/サッカー/自作PC/読書
自己紹介:
駄目フリーター(二十歳)
公務員試験での一発逆転を狙いながら、フラフラと空中分解寸前の生活を続けている。高卒、前職は某地方公務員だったが、DQNな部署に飛ばされ熱意を失い自主退職。退職金+貯金で安アパートに一人暮らし、煙草と酒に依存し、ぐずぐずに腐りながらも、最近はようやく前向きになってきたかも。
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新コースアイスキャノンをプレイ。
写真は18H、龍の背と呼ばれる左側の道をむりやり通っている瞬間を激写。

トマスピ+トマホーク、フロントスピン全開で上りましたとも、
稼いだPPは実に、ワンショットで614pp(・∀・)ニヤニヤ


ppを稼ぐのには良いコースですが、
あまり極端にサービスが良過ぎて、IC部屋ばかりが乱立している状態ですね。

しばらくはこの状態が続くな、と
ギルドマスターも嘆いておられました。

最近鯖も不安定ですし、
これを機に強化鯖の実装をしてほしいものです。




IC実装前日にBMをプレイ中、
アルバ狙いに適当に打ったトマホークがそのままカップに吸い込まれるという、
アクシデントが発生。



ビームHIOというらしいですね。
狙っては絶対できませんが・・・、


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生きることは戦うことだ。


画一的常識と封建的権利感覚が現代においてもまだ世界を蝕んでいる。


「ねぇ、狭霧さん。 僕はここに居ていいのかな?」

「さぁ、ね。 私は君じゃないし君の如何なる行動をも阻害、決定する権限を持っていないんだ。」

「冷たいんだね、簡単なアドバイスでよかったのに、明日への希望が持てるような…さ。」

「これは失敬、私はどうもそのような物を察することに疎いようでね、
 何度か指摘されたんだけど自覚していなければ何の意味もないようだ。」


四方をコンクリートで固められた密室の中心、黒いソファの上で背もたれに力なくもたれ掛かる
少年と狭霧と呼ばれた女性。


「さて、そろそろ脱獄の真似事でもしてみようと思うんだけどどうかな?」

「どうだろう、今の会話が盗聴さているかもしれないし、何より現在貯蔵されている武装、火力では
 鉄板入りコンクリートを破壊できるものは限られてくる。」

「ああ、そういえば随分ホームには帰ってないもんね、補給が必要か…。」


思い出したように狭霧に視線を向けた少年は人の良さそうな微笑みを作る。


「そうだ、たしか13番が少し残っていなかったけ?」

「君の記憶力には脱帽するよ、13番を最後に使用したのは二年八ヶ月と二十三時間前だ。」

「確か右手が変な方向に曲がったんだよね、あれは痛かったなぁ…。」

「説明も聞かないですぐ使うからさ、資格があれば万能な訳ではないんだから。」

「しかたがない状況ではあったと思うんだよ、追い詰められてたしね。」

「まぁあの状況では君の判断が優先される、それも自然の摂理って奴だね。」

「へぇ、特殊部隊に取り囲まれる現象が自然の摂理か、面白いこと言うね狭霧さん。」

「とりわけ失言でもないと思うけれどね、君が行った行動とそれによって生じた損害を計算すれば。」

「はいはい、どうせ僕は国際A級のテロリストですからね、悪ぅございました。」

「反省したならいいさ、これからに活かせばいい。」


何を思ったのか少年は狭霧の胸元に手を当てるとそのまま服の下に手を滑り込ませた。


「うっ!、…君の手つきはいつもいやらしいんだ。」

「役得。とだけコメントしておこうかな。」

何かを探すように這いずり回る少年の手、
狭霧の胸元からスルリと抜かれたその手には鈍く光る銀色の拳銃が握られていた。

「弾は…、あと三発か。まぁけん制に使う分には十分かな。」

「ふぅ。」

「そのため息は光栄に思っていいのかな?」

「ふん、ノーコメント。」


久々の感触を懐かしむように少年は拳銃を撫でた。

「さて、13番君、君には一仕事してもらうよ。」

「やれやれ、銃に話しかけるその癖、直したらどうだい?傍から見たら異常者そのものだよ。」

「僕のささやかな趣味にケチをつけないでくれよ、これでも楽しみにしてたんだから。」

「ああ、それはすまなかったね。」

「まぁいいさ、とにかくそろそろ青い空が恋しいんだ、一ヵ月近く監禁生活だったからね。」

「君が疲れたって言うから骨休めできる場所に落ちついたのに。」

「久々の休暇は十分楽しんださ、これ以上休んでも体が鈍るだけ。」


すっ、と右手を水平に拳銃を構えた少年は狙いをつける間も無くトリガーを引いた。
打ち出される弾丸、特殊加工された弾頭はコンクリートに容易に食い込み、
その体を炸裂させた。


がらがらと崩れ落ちるコンクリート、
砂埃を嫌うように少年の後ろに回りこむ狭霧。


「次、二十八番と十九番。」


「了解。」


自らが開けた通路を悠々と通る少年と狭霧、
慌てて駆けつけた看守は二十九番によって首から上が弾け飛んだ。
一瞬の間をおいて噴出す深紅の血液。


「迷わず成仏してくれよ。」


「…ほかに言うことはないのかい?」


「そうだな…、補給前に見つかると厄介だから静かに行こうか。」


「無理な相談だと思うけどね、君の好きにするといいよ。」


実に地底6000m、
地上に存在しては危険すぎる犯罪者を収納するためだけに作られた地下監獄。

その最下層。

少年はつかの間の休暇を味わい、活動を再開する。


「エレベーター、ないのかな?」


「さすがに諦めたほうがいいんじゃないかい?」


「う~ん、僕が生き埋めになったら意味ないし…。」


「…今、何番使おうとしたのか当ててみようか。」


「わかってるよ、面倒臭がらず歩きで行こうじゃないか。」


「ふぅ、私はもう少し静かに暮らしていたかったよ。」




十字路の奥に階段が見える、しかし左右から聴こえてくる慌しい軍靴の音が
その道の通行が容易でないことを教えている。




「えっと、あの数だと七番かな。」


「残念、七番は弾切れだよ。」


「ええ!、アレと正面から撃ち合えって言うのかい狭霧さん。」


「たまには苦労したらどうだい?」



13番に似た、しかしずいぶん小振りな二挺の拳銃が少年に手渡される。



「私はここで待ってるから。」



仕事は終わった、と言わんばかりの狭霧は通路の壁に身をもたれ掛け休憩し始めた。



「…サボらずにホームに帰還しておけばよかった。」


「愚痴を言ってる暇があったら済ませてきなよ、ここに射ち込まれたら休憩にならない。」


「了解、狭霧さん。」



たたた、と今までと打って変わって軽快な足取りで十字路に躍り出た少年は
その銃たちの引き金を引いた。


銃撃戦のセオリーから言えば愚、と断言できるだろうその行動は誰にも予測できるのもでなく。


反対の通路に転がり込むまでの数秒間、その銃たちは誰にも邪魔されることなく銃弾を吐き出す。


その結果、死体に変わる七人の軍人。



「ああ、反対にも居たんだった。どうしようかな。」



撃ち尽くしたシリンダーに弾を込めながら少年はぼやいた。



「七番があればなぁ…。」



この場から一歩も動くことなく敵を打倒できる愛銃。


ひょこ、と様子を窺うように顔を出した途端、数十発に及ぶ弾丸がすぐ脇を通り抜ける。



「マシンガンか、駄目だね。スマートじゃないよ。」



しかしこの銃弾の雨を抜けないことには勝機は見えてこない、

これからの脱出劇で必要な武装を考えればあんな雑魚相手に上位の銃を使うわけにもいかない。



「ああ~、狭霧さ~ん。」


「まったくしょうがないね、ほら、これはおまけ。」




右手の裾からマジックのように炸裂缶を取り出した狭霧はそれを地面に転がすと、
マシンガンの発射音が絶え間なく続く右側の通路に蹴り込んだ。
それとほぼ同時に足音もなく通路に滑り込む少年。
目の眩むような一瞬の閃光、そして黒煙があたりを包む。



「ふぅ、けっこう危なかった。」



飄々と煙から抜け出してきた少年の頬は煤で少し汚れていた。
排気口に吸い込まれ、だんだんと薄くなっていく煙の下に現れたのは物言わぬ、軍人だったモノ。



「準備運動にはちょうどいい難易度だったと思うけどね。」


「僕たちは運命共同体なんだからさ、一人に苦労を押し付けるのはどうか?と提案するよ。」


「役割分担、と言う言葉で反論を表明する。」


「ああ、わかったよ、僕はどうせ汚れ役さ。」


「そう拗ねるもんじゃないさ、常にスリルと隣り合わせの人生なんてそう味わえるもんじゃないよ。」


「普通でほどほどが一番なんだよ、何事においても、ね。」



階段を駆け上がり、すれ違った監守、軍人は問答無用で射殺する。
疾走しながらもピンポイントで頭を打ち抜く少年の技量はもはや神業。
視認されるその瞬間、少年の手からは銃弾が発射されている。



「ずいぶん腕、鈍ったんじゃないかい?」


「さらっと酷い事言うね、…そのうち勘も戻ってくるでしょ。」



六連式小型二挺拳銃、12番。
既に数十発以上発射されているはずのその拳銃、しかし弾切れは訪れない。
なぜか?

実弾と同等もしくはそれ以上の威力を発揮するその銃弾は空気から出来ていた。
誰かに死をもたらし消失したはずのシリンダーはその一瞬の後、
再び呼吸するがごとくその弾を補充する。
故に二つ名は『永劫の夜』
その銃は覚めない悪夢の具現だった。








止まらない二人の脱獄者に管理室のオペレーターは恐れおののいた、
既に犠牲者は三桁、これ以上の犠牲を出せば牢獄の管理にすら支障をきたすだろう。



「やぁ、お仕事ご苦労様です。」


「えっ、」



振り向こうとした瞬間には彼女は(死体)と呼ばれる存在になっていた。



「さて、ココさえ押さえれば後は簡単。」


「ふぅ、何時の間に見取り図なんて調べてたんだい?」


「一月近く生活していれば空気の流れでなんとなく把握出来るんだよ。」


「君の隠された能力を一つ把握出来てとてもうれしいよ。」


「あはは、たまには驚くのも健康にいいかもね。」



監視カメラの映像を映し出している映像端末に銃弾を射ち込み、
隣に添えられていたマイクを握る。




「あーテステス、こちら管制室、…僕らを止めるならそれなりの犠牲が必要だとここに宣言する。」


「いきなり何を言い出すんだい、まったく。」


「A級テロリスト、君たちに止められるかな?」


「ん? 外部放送…。はぁ、君のいたずら好きもココまで来ると病的だよ。」


「後ろから撃たれるよりは前に山ほどの標的があった方が安心できるんだ。」


「へぇ、これも知的でスマートな作戦だと主張するつもりなんだね?」


「どっちにしろ準備運動。 だけど…ね。」




ドアを蹴破り突入してきた重装備の戦闘員、
しかしその部屋にはもはや人影はなく、
椅子には紅く滴り落ちる血と、
頭を亡くして座り込む体のみが沈黙を守っていた。



「詰めが甘いよ。」



羽より軽いトリガーが引かれ、
また一人、意味のない戦争の戦死者が増える。




「行こうか狭霧さん、血の匂いは染み付くとなかなか落ちないんだ。」


「君の行き先が私の行き先だろう?別に確認を取る必要性は感じないけどね。」


「むぅ、でも一応礼儀と言うか、とにかく必要だと思うんだよそうゆーのが。」


「ふ~ん。まぁ、君の好きにするといいさ。」




戦闘員の装備には目もくれず、軽口を叩きながら進む。



それは後に『小さな大虐殺』と呼ばれる惨劇。
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